第3日目 〜函館〜大沼〜八雲 |
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◇フェリーで何が起こったか・・・・後編◇ 深夜2時過ぎ・・・パタパタパタパタパタパタ ほんとに、パタリロが走ってるのかと思ったよ。 タオルケットから頭も出さずに一人憤慨していた。 ビニールのスリッパを履いた子供が、2等船室の通路をグルグル走り回っていた。 タオルケットの隙間から、PとSを見ると二人とも寝たまま。私は全然寝れない!! 船は5時には着いてしまうので、早く寝ないと!思えば思うほど寝れなくなる。 そんな矢先に、このパタリロの登場だ! (心の声) 「こいつ、さっきから何周走ってるんだよ。親はどうした! 個室で気持ちよく寝てるのか〜?それはもっと許せない。 今度また来たら、私がとっ捕まえてやる!!!」 まぁ、私は短気じゃありません・・とは言いがたいけど、ほんとにコレには、自分の寿命を縮められてるような気分がして、ムカムカ。 (心の声)「あ”〜!!」 むくっと起き上がると、いた・・・・。同士が(笑) 同じく寝れないのであろう惨め顔の大人たちが、眉間にしわを寄せて、 むっくりと起きていた。 よし!次だ!次に来たら私が捕まえるぞ〜!!! と、意気込んでいたんだけど、なぜか急にパタリロは来なくなった。 我々、同士の鬼の気迫が伝わったのかな? それとも、最初からそんなことしてた子供もいなかったのか・・・・? ほんとに私の寿命は短くなったのかも知れない。 そうこうするうちに、外がどんどん明るくなってきた(ーー;) ◇ようやく!北海道上陸◇ 4時半前に目を覚ますと、周りの乗客も起きて、撤収作業をしていた。 Pはすぐ起きてきたが、さすがにS大先生・・・。 周りにほとんど人がいなくなって、一人ポツンと寝ていらっしゃる姿に、感動すらおぼえましたよ(笑) 私は頭をすっきりさせたくて、デッキに出てみた。 ちょうど日が昇り始めたところだった。函館山がすぐそこにある。 「いよいよ北海道に着いたんだなぁ〜・・・・。」 でもやっぱりこの時は、感動というよりも眠気が勝ってたかな。
定刻どおりに下船がはじまった。午前5時。 眠くて、まぶしくて、そのせいで、しばらくは涙が止まらなくなってしまった。 今日の予定、Pは一日中、鉄。 私とSは午前中は函館でお友達Uさんに会うことになっている。 Uさんは、別のお友達と函館旅行に来た際にお世話になった函館在住の方で、 今回わずかな函館滞在時間であるにもかかわらず、私の相手をしてくれることになったのだった。 Uさんとの待ち合わせは9時に函館駅。 フェリーを降りてから随分と時間があるので、しばらくはPのお供。 Pの最初の目的地は、函館から少し離れた七飯。 畑に雪が残っていたので、北海道は北にあるなぁ〜と実感。 ◇食欲か睡眠欲か◇ 七飯7時21分発の普通列車で函館に再び戻る私とS。 ちょうど地元の学生さんがたくさん乗っていた。 テニス部の彼女たちは、ずーっと日焼け止めクリームを念入りに塗っていた。 私が高校生の頃は、日焼けなんて気にしていなかったけど、やはり今は美白命? そんなことを思ううちに、一睡もできないまま、7時42分函館到着。 駅が変わった!前に来た時に確かに改修してたけど、こうなるとはびっくり。 Sも駅の変わり様にびっくりしていた。 NHK大河の新撰組!のPRがあちこちにあった。なるほどね〜。 函館朝市で張り切って朝食を食べるつもりで来ていたのに、 私は睡眠不足から来る「気力なし症」になっていた。 めずらしく食欲よりも睡眠欲のが勝っていたと思われる(笑) 食堂街には、すでに結構な人がいた。 人気のある店は満席でも、そうでない店はガラガラ・・・なんてことがザラなのに、 今日はさすがGW、どこのお店もほぼ満席。 普段人気のあるお店では、行列が出来ている。 (心の声)こんな朝早くから並べるとは・・・きっとよく眠れたからであろう・・・ 私達は「じゃらん・北海道発」から切り抜いた割引券が使えるお店で、 適当に空いているところへ入り、好みの海鮮丼を注文した。 混んでるのに、すぐに出てきたから良かった。味ももちろんおいしかったし。 しかし・・・一生懸命思い出そうとしても、何を食べたのか憶えていない。 イクラ?イカ?? Sが頼んだセットに巨大なじゃがバターが付いていたのは、 よ〜く憶えてるんだけどなぁ。 しかし、その記憶と交換したわけじゃないが、私の「気力なし症」は解消されたようだ。 自分が想像するよりも、きっと単純な「脳みそ」なんだろうなぁ。 ◇お久しぶりです、Uさん◇ あっという間にUさんとの約束の時間に。 ドキドキしたが、無事に再会を果たすことが出来た。 一年振りなのに、そんな風に感じさせない魅力の持ち主Uさん。 ここからは、Uさんの案内で3時間の函館ドライブ。 最初に向かったのは、「コーヒールーム きくち」ココのお店のモカソフトがどうしても食べたくてUさんに連れて行って欲しいとお願いしておいたのだった。 本日快晴!まさにソフト日和。う〜ん、モカソフトおいしいじゃない! ほのかな苦味と控えめな甘さ。シャリットした舌触りもいいなぁ。 ひとつペロリと平らげてしまった。
「うわぁ〜きれい!」 私達は突如現われた桜のトンネルに大感動! 住宅街なので、車は停められないけど、お散歩をしている人がいた。 さぞかし、気持ちがいいでしょうね〜♪ あまり人もいないし、独り占めしてるような気分を味わえるんじゃないかなぁ。 その後はお茶をしながら、素敵な喫茶店でおしゃべり。 Uさんに連れて行ってもらったお店「ピーベリー」は、五稜郭沿いにあって、 この季節は桜の園の中でお茶をしているような気持ち! ここでUさんに、この先私が訪れる街についての詳しい(ひじょうににローカルなネタ)情報を教えてもらった。 なかなかガイドブックやネットでもわからないような話を聞かせてもらえて、 本当に楽しかった。 傍らで話を聞いていたSが、「そこって○○(お相撲さんの名前)の出身地じゃなかった?」と相撲うんちくを披露し、Uさんは「なんでそんなこと知ってるの?」とびっくり(笑) このまま、五稜郭公園をブラブラ歩き・・・どれだけしたかったことか(涙) 残念ながら、私とSは列車に乗って次なる目的地へ向かわなければならない。 次の目的地は、大沼公園。そこでPと待ち合わせしている。 私は昼ごはん(ラッキーピエロのバーガー&はせがわストアのヤキトリ弁当)を彼に差し入れすることになっていた。 せっかく函館に来たのに、ご当地グルメを無視してしまうのはもったいない! Uさんのアドバイスで電話注文してから取りに行ったほうがいいということで、 ピーベリーの駐車場から電話注文。 こういうのって初めてでドキドキ(笑) ちなみに、ヤキトリ弁当は、みなさん「焼き弁」と呼んでいたので、 真似してそう言ってみた(笑) ◇さよなら函館◇ 列車の時間を気にしながら、ベイエリアにある両店に商品をもらいに行った時、こんなことがあった。 焼き弁はすぐに受け取れたが、ラッキーピエロはとにかくすごい人だった。 建物に人が納まっていないのだから、ものすごい・・・。 電話注文しておいたので、すぐにもらえるかと思ったけど、少しだけ待つことになった。 実はもう一品、デザートを電話予約しておいたので、そちらのお店にも取りに行かなければならなかった。 ペイストリースナッフルズのシュークリーム、Uさんをはじめいろんな方が「おいしい!」と太鼓判を押すおやつだけに、食べてみたかったのだ。 「ラッキーピエロで少し待つことになりそうだから、そっちはSにまかせて、スナッフルズに行ってくるから、場所を教えて。」 Uさんにそう言うと、「私が行ってきてあげるよ〜」と ダッシュで走って行った。駆け足じゃなくて、ダッシュで。 その走りっぷり、おみごと。 私は、Uさんの見事な走りと、心遣いに感動してしまった。 こうして時間はあっという間に3時間経ってしまった。 最後に、Uさんの愛車をバックに記念撮影。Uさんとのお別れ。 いつまでも手を振っていてくれたUさんの姿にとても寂しくなってしまった。 まだ旅は始まったばかり。 Uさんが教えてくれた場所へ、いろいろ行くのが本当に楽しみだ。 短い時間でしたが、本当にいい思い出になりました。 Uさん本当にありがとうございましたm(__)m そして、わたしとSは函館駅へ・・・。
◇贅沢な気分◇ 12時17分スーパー北斗で大沼公園に向かった。函館からは、わずか20分ほどで着いてしまう。なんて「ゼイタク乗り」でしょう! 大沼公園に着くと、すでにPは待っていた。 駅前にあったベンチで、買ってきた本日のランチをお披露目! 「あ〜腹減った〜。」 Pはまず、焼き弁(小)を食べ、次にチャイチキバーガーを食べ、おまけに、シュークリームもペロリ。 いやその食欲のすごいこと!よっぽどおいしかったんだろうね。 Sはチャイチキバーガーを「おいしい!安い!手が込んでる」と食べ、 私は、限定ホタテバーガーを「ウマい!具が全部出てくる!顔が汚れるけど、ウマい!」と、気持ちのいい風に吹かれながら食べた。 こういうランチってなんだかチープなんだけど、ものすごく贅沢な気分になれるんだよなぁ〜。
本当は、焼き弁もシュークリームも食べたかったけど、すでにお腹いっぱい。 シュークリームはおやつにして、焼き弁はこの分だと夜食なりそうだ。 Pは、次の撮影があるから、と言い残し再びどこかへ。 私とSは大沼でサイクリングすることにした。 ◇大沼サイクリング◇ 駅前のレンタサイクルを借りた。時間制じゃなく、一日借りても同じ値段(1000円くらい?)で、私達のように、次の列車の時間までという借り方は、ちょっともったいないかな。 でも、いつか自転車で走ってみたいと思ってたので少々目をつぶろう。 借りた自転車は、イスの高さがとっても簡単に変えられるナイスな自転車だった。 ブレーキをかけても、悲鳴のような音もしないし(笑) かつて、Sと小豆島で借りた自転車は、肉体破壊の秘密兵器(笑)だったから、 二人して今回のすばらしい自転車に感動!いざ出発!! 「いやぁ〜気持ちいいねぇ〜」 「風がちょうどいいねぇ〜」 そんな会話をしながら、大沼をグルリと回ることにした。 平坦な道で、時々ゆるいアップダウンはあるけど、反対方向から、小さな子供がレンタサイクルで走ってきてすれ違ったので、弱音は吐けなくなってしまった(笑) 自転車のいいところは、好きな場所で停まれること。 いろんな場所で停まっては写真を撮った。
みごとなUさんのダッシュで買い出して来た、スナッフルズのシュークリームは、 サイクリングの途中でおやつにしようと、自転車のかごの中に入れて持ってきていた。 静かな入り江が見える場所に座って、では、休憩・・・いただきまーす! 「うわぁ!おいしい〜〜(^^)」 皮がサクッとしてるけど固くなく、クリームは絶妙な甘さ加減。指に付いたクリームもペロペロなめてあっという間に完食!こんな景色のいいところで食べたら、ただでさえすごくおいしいのに、おいしさ倍増だ! しばらくそこで、Sといろんなおしゃべり。いろいろ人生あるね、がんばれよ〜Sちゃん。
前回二人できたときに、足こぎボートを制覇しているので、次はぜひカヌーをしましょうね。サンザン遊んだので、次の目的地へ・・・。 ◇八雲ってどんな街?◇ 今日はいったい何時間あるんだろう・・・と思うくらいよく遊んだので、 少し早く宿泊先のホテルがある八雲町へJRを使って移動した。 実はこのあたり、国道は何度も車で走ったことがあったのに、鉄道は初めて! 車窓の景色がすばらしくて、居眠りなんてしてる場合じゃないよ。 駒ケ岳がでっかい!海がすぐ横!!乗ってみてよかった〜。 八雲に泊まるのはもちろん初めて。いったいどのくらいの規模の街なのかものすごく興味津々。ホテルは駅のすぐ横にある、ホテルフレスコ。 ものすごくトレインビュー(笑)まだ新しくてとっても施設が綺麗。 ビジネスホテルだけど、空調が個室対応で、すばらしい! 北海道って意外とないんですよね。各部屋にエアコンって。 それにしても、コンビニ・スーパー・ドラッグストア・消防署・・・普通にひらけていて、田舎なのかしら?と思っていたので、八雲の皆さんすみません・・・という感じだった。
◇謎の石碑◇ 疲れていたので、早めにチェックインしたけどあまりにもお天気もいいので、もったいないと思い、大沼の観光案内でもらってきたこの地方のパンフを見ながら、八雲の街を探検してみようか・・ということになった。 いろいろパンフを見ていたが、一つ気になる場所発見。 「木彫り熊発祥の碑」・・・と地図上に文字で記してある。なのに、写真がない。 どうですか?北海道フリークなら気になるでしょ(笑) Sと二人で日暮れの街を歩いて探してみることにした。 詳しい地図があったので、歩いて20分ほどで到着・・・・・しかし・・・ あまりのおどろおどろしさに、近寄れない!!詳細は省くとして、これはあまりにも、怖いよ〜。 けどこのマニアックさ!もったいないので、望遠で写真をパチリ。あー怖かった〜。
3人でさんざんAコープを物色した。Sは明日帰るのでホテルから荷物を送るから、土産を・・・と、いろんなものを買っていた。 特に、北海道ならではのタレ系(豚丼とかジンギスカンとか)のものに興味があるみたい。 それと、ジンギスカンの肉はAコープで買う、これSのこだわり。 私も「河村さんちのキムチの素」というなぞのペーストを買ってきたが、未だ味は未確認。(ちなみに、河村さんは北海道のSTVラジオのパーソナリティーです。) 今晩がSの最後の夜なので、パーッと焼肉でも食べましょう!と決めていたわけではなく、駅前あたりを散策していたら、焼肉店があったので、そこが夕飯会場になった。 サガリや塩ホルを食べながら、いろんな思い出話をして、楽しい夜を過ごしたのだった・・・ ・・・・おしまい・・・ いえ、まだ!終わらない!! ホテルの部屋に戻って2次会開始。 みなさん、忘れてやしないですか?焼き弁のこと! 私とSは完全に冷たくなった焼き弁を平らげました。冷めてもうまいのが弁当。弁当の名を高める名品であることを証明。 そして、なんだか随分昔のように感じる大館で買った比内地鶏の薫製をスライスし、弘前公園で50円でいっぱい買ったリンゴも登場。 旅の途中で旅の土産を出してきて食べるって言うのは、とっても気持ちのいいことだ! 本当はもっと夜更かしして、おしゃべりして、北海道のラジオも聴きたかったし、起きていたかったけど、リンゴをかじりつつ居眠りしていたので、10時にはもう寝ていたかなぁ・・・。 4日目に続く・・・ |
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