2004年GW 東北・北海道の旅
〜いろんな風に出会いました〜




第8日目 留辺蕊〜三国峠〜糠平〜上士幌〜芽室〜清水〜帯広


◇謎の鳥発見◇

静林荘のお湯が大変気に入った私は、普段ならまず入らない朝風呂に浸かってしまった。部屋の窓から外を見たら、この旅一番の朝の光が飛び込んできて、ゆっくり寝ていられなかったのかもしれない。

宿で朝食をすまし、いざ出発。三国峠をめざす。

朝食
朝食もシンプルですが
とてもおいしくてご飯おかわり!
静林荘の温泉
宿泊はウチだけでしたので、
遠慮なくお風呂の写真も
撮りました。湯質最高!
静林荘
この青空、たまらん。


石北峠に向かう国道も、GWの谷間の平日のせいだろうか・・・ものすごく静か。
国道脇では、鹿の姿もチラホラ。そして目指す方向には、雪をまとった白い山並みが、ものすごい迫力でせまっていた。


武華駅逓
宿の目の前にあった、武華駅逓
開拓時代のレトロな建物です
大雪ダム
大雪ダムはまだこんな感じ
少しずつ雪解け中
いい眺め
この青空、たまらん。
向こうの白い山もたまらん。

大雪ダムを通り過ぎたあたりで、車の助手席からいつものクセで、
山の植生をチェックしていたのだが、一瞬「アレ?」となにかを見たような気がした。
なにかとは、「鳥」なんだけど、これまでに見たことがない種類の鳥の姿だった。

「ちょっと、停まって!もどって、そーっと!!」

と、私はPに小声のつもりの大声をあげて言った。

国道にはさっきから車が一台も通らない。後ろにも車が来ない・・・
Pはそーっとバックした。

「いたよ!あそこ!!」

山の斜面の森の中を、「謎の鳥」がひょこひょこと歩いていた。
300ミリの望遠レンズは車の後ろにしまってしまっていた。
車のドアをバタンとしたら、逃げていってしまうだろう。
私は、手元にあったデジカメを最高画質にして「謎の鳥」を撮った。

謎の鳥の風貌は、鳩くらいの大きさ、足は鳩よりちょっと長い。
そして特徴はとさかの様な頭の毛(羽?)
さっき私が発見した時も、なによりこの「とさか」が目立っていたのだった。

後から調べたら、「エゾライチョウ」みたいなんだけど・・・違ってたら笑ってください。

発見!
拡大してみてください。
ズームした写真が出ます。




◇あぁ!三国峠◇

三国峠
まだ雪がたくさん残ってます

秋の旅行パンフに必ずといっていいほど載ってる三国峠。私も秋の風景は大好き。
しかし、晴天に恵まれたこの日見た三国峠からの景色はほんとうに美しかった。
広大な樹海と、ここと地続きとは思えないような美しさで山の重なり連なる姿。
こんなに風景の美しいところだったとは。
まさに感無量。

私がここへはじめてきたちょっと昔、ちょうど橋の建設真っ只中だった。
延々と続く砂利道を砂埃を上げながら峠越えしたことがよみがえってくる。
「えらいとこきちゃったなぁ・・・・」と思ったことをいつも思い出してしまう。

三国峠
なんて山ですか?
とってもきれいです
三国峠
あんなに遠くの山も
きれいに見えています
三国峠
歩いて行きたくなりました
あの橋見たら・・・
パノラマ三国峠
無理やりつなげてみました(^_^;)

さあ、次はPの念願、タウシュベツ川橋梁を見に行こう!




◇タウシュベツ川橋梁◇

上士幌町鉄道資料館に偶然立ち寄り、その存在を知って何年経つだろう。
これまで何度も見たいと思ったのに、旅行のタイミングが湖水の満水時と重なっていたりしてなかなかタイミングに恵まれなかった。
昨年の9月に、私はPよりも一足早く拝んでしまったのだけど・・・(笑)

鉄道好きな人にもそうでない人にも、幻の橋として近年人気があるのだけど、
この橋は国鉄士幌線の廃線跡・・・ぜひお立ち寄りの際は鉄道資料館もセットで。
士幌線の映像なんかも見られて想像力が、かきたてられますよ。
(余計なお世話かしら・笑)

目的の場所まで到着してみると、驚くほど水がなく、湖の底の木の根がむきだしになっていて、コレまで見たこともないような光景にびっくりした。
こういう機会もなかなかないので、湖庭散歩をしながら橋梁の撮影をした。


時々、強い風が吹いてものすごく空気が冷たかった。
この風景にはこんな肌寒さがよく似合っている感じもした。
昔、この切り株はどんな木だったんだろう・・・・と、そんなことも考えた。

ぬかびら湖
冷たい風が吹き上がって来た
その方向を見ると雪山が・・・

木の根は語る
湖底にはう木の根
生きているみたい
湖底さんぽ
Pがあんなとこまで
歩いていっちゃった
タウシュベツ橋梁
この切り株は
どこから来たのかな
タウシュベツ
結構遠くまで来ちゃった。
タウシュベツ橋があんなに遠くに
タウシュベツ
老朽化がすすんでいるのが
水がないとよくわかる






◇水芭蕉・行者にんにく◇

今日こそは、鉄道の時刻を気にしないで遊んでいられると思ったのに、
Pはやっぱりソレでは物足りないみたいだった。
タウシュベツを出発し、ナイタイ高原牧場へ立ち寄っても、なんだか奴は上の空な感じ。
「何時なの?どこで撮りたいの?」と聞いてあげた(笑)
Pもソレを言い出すのは悪いなぁ・・・と思って遠慮していたらしい。

私は帯広での、「豚丼とケーキを食べまくるぞー!」という欲求は捨てて・・・・・というか
「食べまくり」はいつでもできると自分に言い聞かし(笑)Pの時刻表をペラペラめくり、撮影地方面に向かった。
豚丼ランチはやめて、士幌のラーメン「あけみちゃん」に変更。
私の中で「ナイタイ」と「あけみちゃん」は高確率でセットメニューです(笑)

ナイタイ高原牧場
ナイタイに来たら
ちょっと雲が出てきたみたい
ナイタイ高原牧場
あんまり遠くのほうまで
見渡せなかったけど
いつ来てもいいとこです
ナイタイの牧場の牛
牛さんたちは
まだ外勤務しないんだね

撮影場所は芽室町のあたり。
先に撮影の場所だけ決めておき、まだ少し時間があったので
芽室町の水芭蕉群生地を訪ねてみた。一般の方の私有地なので、このシーズンだけ開放しているという。

水芭蕉は、GWに北海道を訪れるようになってから、それはもうアチコチで見飽きたと言ってもいいほど見てきた。道路の脇のちょっとした湿地で、群生してるものだから、最初の頃は車をとめ写真を撮ったりしたものだが、今では「あ、またあった。」とつぶやくくらい。

なので、この群生地にたどり着いて最初に見たときはさほど驚きもなかったのだが・・・・。

水芭蕉
あたりは牧草地などの農地に
拓かれていますが、ここだけ
自然が残ったのですね
水芭蕉
ザゼンソウも見れました
水芭蕉
キラキラしてとてもきれいでした


木道を先に歩いていったPが、興奮気味に私を呼んだ。
そこには、「行者にんにく」と看板が立てられ、生き生きした行者にんにくが元気に生えていた。

五味温泉で、はた万次郎氏の漫画を読んで以来、
Pの頭の中には、行者にんにくをゲットしたいと言う欲望がフツフツと湧き上がっていた。
売られているものは見たことがあるが、土に生えているものは見たことがないので、
どんな場所に生えているのか?どんな形で生えているのか?
と事前のリサーチのないまま、この2日間、自分たちの想像にまかせて探していたのだ。

行者にんにく
じっくり観察してきました
行者にんにく


「ほぉ、こんなふうな場所でも生えるんだねぇ。それに数株まとまって生えてるものなのか・・・」と、水芭蕉を見るよりも行者にんにくの観察に力を入れた。
もちろん、ここに生えているものは採ってはダメですよ。

そうやって学習した私達は、鉄道撮影地に戻る途中、河原に行って草むらをかきわけ二人で探してみた。
簡単に見つかるとこはもう地元の人が採ってしまったに違いない。

しばらくすると、草むらの向こうのほうからPの声がした。
「とったどー!」
うれしそうに行者にんにくを握りしめ、Pが戻ってきた。
おぉー、本物だ。ニオイも強烈で、うまそうなにおいだ(笑)

スーパーの袋に入れて、クーラーボックスに入れたら・・・・、
他の物にニオイが移ってしまった!
なんでも体験から学習するっていうのが一番だ・・・・(笑)
行者にんにく
行者にんにく
しっかり自宅まで持ち帰り、
炒めてラーメンの具に。
十勝の風景
このあたりの風景
大好きです

鉄
Pは貨物列車が好き
私もちょっと影響されてます




◇円山展望台◇

鉄道撮影をすまし、宿に行くまでには少し時間もある、
どこに行く?ということになった。

天気が良いので、景色の見渡せる展望台のようなとこに行きたい!
ということで、地図に載っていた場所に行くことにした。
円山展望台、清水町にあります。牧場の上の展望台。

先客が一組いただけで、来る途中、車にもほとんど遭遇しなかった。
だけど、どうでしょう、この眺めは!すばらしいじゃない。いやぁ〜、感動感動。
今日が一日晴れてくれたことに感謝。

先客の一組も私達が来るとすぐに行ってしまったので、もう独り占め。
いよいよこの旅も明日が最後。
少し寂しい気持ちもあったけど、こんな素敵な風景を見ることが出来て、
ほんとうに幸せな気持ちになった


牧場への道
展望台までの道のり
ワクワクしますよね
牧場への景色
少しずつ上って行きます
山がスグそこに!
牧場のふもとのあたり
牧場の上にあるようです
円山展望台 円山展望台からのながめ 円山展望台からの眺め
ものすごく素敵な眺めでした。もっと空気が澄んでいるときはどこまで見渡せるのでしょうね〜。


信じられないことに、夕方になって天気は一転。
こんなに晴れていたのになんと雨が降り出した。

うーん、星が見たかったけど残念。

この日はYH(ユースホステル)に宿を取っていた。
遅い時間まで宿の方や旅人とお酒を飲んだり旅の話を聞いたり。
どの人も旅が終わりに近づいてるよう。
みんなも充実した旅をしてきたんだなぁ・・・と思わせる顔付きをしていたなぁ。

さあ、私達も明日の夜には帰りのフェリーに乗ります。最後まで楽しむぞー!




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