2004年GW 東北・北海道の旅
〜いろんな風に出会いました〜



第5日目 札幌〜石狩〜増毛


◇雨の休日の過ごし方◇

ぜいたくなことを言うつもりはないけど、雨の降り方ってものに文句をつけたい。
傘を差せば、歩いて観光が出来る・・・そんな程度ですませてもらいたかった。

今日走るルートは初めての場所で、海岸沿いの素敵な景色を見ながら
開放感たっぷりに「なっぴー」の(愛車)サンルーフを開けて走って、
気の向くままに釣竿を出して楽しもう・・・

・・・そんな夢を見ていた自分たちが悲しかった・・・。


札幌のホテルで起きた時は、まだ雨は降っていなかった。
しかし天気予報では、台風並みの暴風雨にご注意を!と呼びかけているし、
もう今日は、ただの移動日だなぁ・・・・と腹をくくる。

観光する時間を惜しまなくてすむので、洗濯をした。
札幌市内のとあるコインランドリーで。
その間Pは、以前札幌に来た時に立ち寄った、農試公園のSLを見学に出かけた。

私は一人でコインランドリーで過ごすことにした。


ちょうど暦の上で祝日だったこの日、どこにでかけるわけでもない近所の人々が
そのコインランドリーにやってきた。
さっきから降っていた小雨がだんだん激しくなってきた。

「GWって言っても、この天気じゃなぁ・・」と、話のきっかけを作ってくれるハンチング帽が似合うおじさん。

とにかくなんだか急いでどっかに行ってしまった、このおじさんの奥さん。

ヒョウガラのシーツを洗濯し、洗った洗濯物がシワにならないように、おそろしく几帳面にたたむ、金髪のにいちゃん。

入ってきてから一言も話さず、立ったまま漫画を読んでいる女性。

コインランドリーってほんとに不思議な空間だなぁ・・・。
みんなが、コミュニケーションを取るのか取らないかの微妙な空気。

この旅の中で、ここでの印象がなぜか鮮明に残っている。

いろんな人の休日、いろんな人の人生をのぞいてしまったような感覚に近いかもしれない。





◇サーモンファクトリー◇

昨年、北海道へ旅行に来た時に、札幌のFMラジオのDJが石狩市にある、
サーモンファクトリーの鮭のおにぎりがとってもおいしい!と言っていた。

すっごい大きいらしい。
いやぁ・・そうは言っても、お米大好きな私には、かわいいもんだろう・・
・・・と思っていた・・・。

ここで豆知識。
私の記念すべき第一回目の北海道旅行の一泊目が、石狩だったのだ。
そのころはまだ市じゃなく、町だったんだけど。
先輩の実家があったので、そこに泊めてもらったのがすべての始まり。

あれから石狩には来ていないので、始まりの場所に戻ってきた、
そんな気持ちにもなった。

と・・・・感傷にひたっていたが、天気がすごいことになってきた。
ワイパーは殆ど利かない。

石狩新港のあたりの風景、風をさえぎるようなものは何もない・・・
道路がすごいことになっていた。平坦なのに、まさに・・・そうめん流し?
川のように雨水が、ジャージャー流れている。


サーモンファクトリーに着いたが、駐車場からお店まで傘をさして行くのは、
この風では無理。Pとダッシュする。

GW真っ只中、店内大混雑。だけど、面白い!
鮭・いくらなど生鮮品から加工品とにかくいっぱい。試食がいっぱいできる!
わ〜い!!

説明が後になってしまったけど、サーモンファクトリーとは、鮭の加工・小売などしている佐藤水産(株)の直販店である。

先に、おにぎりを購入。行列が少し出来ていた。
種類はふつうのほぐし身、スジコと鮭のミックス、ハラス・・まだあったかなぁ?
一個300円でわたしのげん骨よりもでっかい(笑)
私達は、一人2個のおにぎりを調達した。

鮭のフライなどのお惣菜、薫製などのおつまみ、マリネ、漬物、塩辛、鮭ステーキ、なんでも試食した。おいしい。かなりお腹が膨れてしまった。

気に入ったおつまみを数点お土産に買った。
まだ旅は長く続くけど、こんな時のために、クーラーボックスを持参しているので、
冷蔵ものでも大丈夫(笑)


おにぎり
ほら、あなたの近くにある
ペットボトル(500ml)を見てください。
大きさが少しはわかるかな?

具もいっぱい
じゃーん!でかいでしょ。
具がいっぱいでしょ。
握りがゆるいと、崩れ落ちます。要注意。
車の中でさっそく昼食。
さすがの私も、2個のおにぎりにやられました(笑)でも食べたけど。

実はこれ以外に鮭のからあげなどの揚げ物を数点買っていて、
「ハイ、もうギブアップ。」
揚げ物の大半は、次の日の朝食になったのだった・・・。




◇海沿いドライブ◇

日本海沿いに、国道231号を走っていると、途中いくつも、おいしそうな海鮮丼や寿司の看板を見かけた。
さっきのおにぎりで腹いっぱいな私達は、ただうらめしそうに通り過ぎるだけ。

本来ならウキウキな海沿いの風景も、雨にかすんで、灰色の海の風景。
こんなはずではなかったのに・・・・(T_T)
山が見たかった〜暑寒別。紺碧の海と真っ白な山並み。あこがれの風景。

こうなってくると、再び車内は大盛り下がり大会。ラジオの音だけが聞こえていた。

どこかの滝
国道沿いでは、
滝がいろいろ見れます。
灰色の海
こんな感じでどんよりした
海の色でした。

宿泊地の増毛を通り過ぎ、静態保存のSLがある留萌まで行ってみた。
SLを発見したが、その時の天候はもうとにかく最悪で、明日また出直すことにした。

そういえば、雄冬海岸、黄金岬といった名所も行ったけど、車から降りる気力が沸いて来ないような激しい天気だった。

荒天ギャラリー↓(笑)
なんじゃこの空!
時間は3時すぎくらいです
ライト付けてますよ。

風力発電のプロペラは
こんな感じ

この雲がバケツを
ひっくり返したような雨を・・・



◇増毛◇

再び増毛の町に戻った。とても風情のある街並みである。
これで天気がもう少し良かったら言うこと無しなんだけど・・・。
歩いて散策するのが楽しみだったけど、険悪ムードの大盛り下がり大会中の私達はそんな気分じゃなかった。

そんななか、国稀酒造という造り酒屋を見学。
いろいろな種類のお酒を試飲させてくれるというので、Pにすすめたが、なぜか彼は機嫌が悪い。「クルマだから飲めない!」とスタスタと行ってしまった。
私が運転してあげるというのに、まったくわけのわからんヤツめ!

(後で聞いたら、それほど日本酒は飲めないらしい。なんだって?初耳だね)
日本酒のディスプレイ
展示してあったんだけど
かなり素敵なディスプレイです。
日本酒のディスプレイ
すごーく綺麗。
日本酒大好き!

もっと街中を見物したかったけど、もう険悪ムードは修復不可能と思い、宿に行った。

食事の時間まで、まだ余裕があったので、お風呂に行ってきたら?と宿の方にもすすめられ、「岩尾温泉」へ出かけた。

実は、この温泉、函館でお世話になったUさんにもおすすめしてもらっていた。
Uさんは増毛に馴染みがあって、いろんな話を聞かせてくれていたのだ。

増毛の町から車で約20分ほど南へ行ったところにあるこの温泉。
あいにくの天気にもかかわらず、大勢の人でにぎわっていた。

天気が良ければ、日本海に面した高台にあるこの温泉から、きれいな夕陽を拝めたと言うのに、ほんとに残念。
だけど、なかなか気持ちのいいお湯で、今日の険悪ムードでトゲトゲになった心を溶かしてくれたみたいだ。

案の定、風呂上りのPも、機嫌の悪かったことはすっかり忘れたような顔をしていた。

岩尾温泉
岩尾温泉です
きれいな建物です。
車は他のお客さんのです

駐車場から
岩尾温泉の駐車場からの眺めです
海がすぐそこ。
温泉から宿に戻る前に、増毛の街にある、2つのスーパーを見物。
函館のUさんから聞かせてもらっていた話で、増毛には「増毛スーパー」と「中央スーパー」という2軒のスーパーがあり、いろんな意味でしのぎを削っているという。

「片方のスーパーの袋を持って、もう一方のスーパーへ行くと白い目で見られるかも。」

というUさんの助言をしっかり守り(笑)それぞれの店でお買物。
タコ薫(夜のおやつ用)と、国稀のワンカップを購入。

夜、宿の奥さんや同宿の方たちとお酒(もちろん国稀!)を飲みながら話をしていた時に、このスーパーの話をして大いに盛り上がった。

旅先での楽しい話の一つが、そこに住んでいる人たちの生活感あふれた話だったりもする。ありきたりの観光案内よりも、こんな話をしていたほうがずっと楽しいと感じた。


ところで、Pの不機嫌はいったいなんだったのか、全くこの旅最大の疑問だった。
私は、この先ずっとこうなのか・・・とイヤ〜な気持ちになっていた。

しかし、Pは宿の夕飯で増毛名産「甘エビ」を、ものすごい!たっぷり食べ、
増毛をものすごく気に入り、「次は絶対釣りがしたいなぁ〜」と上機嫌。

天気が悪くて、鉄道撮影をする予定もないような日程の時は、ウマい海鮮モノをヤツに与えておけばいいんだな・・・・再確認したのだった。

ちなみに、今では魚屋さんで甘エビを見かけると、「どこ産?」と、確認してしまう。
もし、増毛産となると欲しくなってしまう。
増毛の甘エビの大ファンになってしまった。

それと、甘エビを送ってあげた、私とPのそれぞれの実家がファンになった。

うちの母は「ぞうも?の甘エビ」と言っていたけど・・・・・

「ぞうも?」というより、いっそ思い切って「ぞうもう!」って言ってよ!母さん(笑)


6日目に続く・・・


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